NEWみんなの算数講座100 約数の個数別整数リスト

NEWみんなの算数講座100 約数の個数別整数リスト

みなさんこんにちは。NEWみんなの算数講座 ついに100回目を迎えました。われながらずいぶん書いてきたものです。

記念の100講座目にあたり、僕がこの算数講座を書いている趣旨を、効果的な算数の勉強方法と関連させて書いておこうと思います。

僕はいろいろな算数の内容を、あまり順番を意識せずに書いてきました。速さなら速さ、食塩水なら食塩水、図形なら図形というように順番に書いてほしいという意見をいただくことがありますが、でも僕は、算数はそういう教わり方で力がつくものではないと思っています。ある週は単元Aを勉強し、次の週は単元Bを勉強し、……とやっていると、そのとき勉強している単元はそこそこできても、通り過ぎた単元のことを次々忘れてしまい、時間をかけた結果、算数の力はあまりついていないということになりがちです。学校も受験の塾もその方法を続けているから、算数ができるようにならない子がたくさんいるのです。

算数は、単元ごとに勉強するのは効果が薄いです。毎日の計算練習を欠かさないようにして、いろいろな単元の問題に同時進行で触れてください。問題集をやるときは、1問ずつ、いろいろな単元をやってください。10問解くとしたら、10単元×1問で10問が良いです。それが問題への対応力が一番身につく方法です。同じ単元にこだわって、その単元の問題ばかり何問もやる勉強はダメです。

そうした考えがあり、僕はこの算数講座をランダムな内容で書き続けています。ひとつのモノのきめ細かな描写ではなく、僕は算数の風景画を描いているつもりです。海があって空に太陽や雲があって、煙突があって汽車が走っていて鳥が飛んでいて?それがみなさんの頭を刺激する「役に立つ算数講座」だと思っているのです。

算数ができるようになりたい人は、ぜひこの講座を1回から100回まで全編通して読んでみてください。1日2講座読めば2ヶ月かかりませんよ?それによって算数のコツがたくさんわかり、解ける問題が増えて、算数が楽しく感じられて、算数が好きで得意な人になれると思います。

*web画面は、上げたり下げたり、落ち着いて読むには不便でしょうから、5講座ずつ20冊子に分けたファイルを僕の事務所で製作販売しています。発行以来の販売部数は700部を超えて好評です。手前味噌ですが知恵が詰まったお勧めの算数お宝ファイルです。(説明ページのリンクは一番下にあります)

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珍しく施政方針演説から入ってしまいました(笑)
今回の100回目の講座では、最初に書いた1回目の「約数の個数の求め方」の記念続編で、整数を約数の個数別に分類したリストを作りたいと思います。1から100までの整数が11組に分かれます。問題の番号を(…組)と表記しました。組と約数の個数をそろえてあります。では始めますね。

1から100までの整数で、
(1組)約数が1個の整数は何個ありますか?
(2組)約数が2個の整数は何個ありますか?

(1組)
約数が1個の整数は1だけです。1の約数は1。これしかありません。正解は1個です。

(2組)
約数が2個の整数は「素数」と呼ばれる整数です。素数の約数は1とその数自身の2個です。
1から100までの範囲にある素数は次の25個です。
2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、37、41、43、47、
53、59、61、67、71、73、79、83、89、97

1から100までの整数で、
(3組)約数が3個の整数は何個ありますか?
(4組)約数が4個の整数は何個ありますか?

(3組)
約数が3個の整数は「素数の平方数」です。平方数とは、同じ数を2回かけた数のことです。たとえば4の約数は1、2、4の3個です。2×2が4だから、約数がダブって1つ消えてしまう感じです。
*平方数であっても、素数の平方数でなければ約数が3個にはなりません。

1から100までの範囲にある素数の平方数は次の4個です。
4 ← 2×2
9 ← 3×3
25 ← 5×5
49 ← 7×7

(4組)
約数が4個の整数は、次のア、イのパターンがあります。

「素数□×素数△」でできている整数
たとえば素数2×素数3でできる6には1、2、3、6の4個の約数があります。
このパターンは、1から100までの範囲では次の30個です。
6 ← 2×3  10 ← 2×5  14 ← 2×7
22 ← 2×11  26 ← 2×13  34 ← 2×17
38 ← 2×19  46 ← 2×23  58 ← 2×29
62 ← 2×31  74 ← 2×37  82 ← 2×41
86 ← 2×43  94 ← 2×47
15 ← 3×5  21 ← 3×7  33 ← 3×11
39 ← 3×13  51 ← 3×17  57 ← 3×19
69 ← 3×23  87 ← 3×29  93 ← 3×31
35 ← 5×7  55 ← 5×11  65 ← 5×13
85 ← 5×17  95 ← 5×19
77 ← 7×11  91 ← 7×13

「素数の立方数」
立方数とは、同じ数を3回かけてできる数です。たとえば素数2×素数2×素数2でできる8には1、2、4、8の4個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では次の2個です。
8 ← 2×2×2  27 ← 3×3×3

約数が4個の整数は、アとイをたして32個が正解です。

1から100までの整数で、
(5組)約数が5個の整数は何個ありますか?
(6組)約数が6個の整数は何個ありますか?

(5組)
約数が5個の整数は「同じ素数を4回かけた整数」です。
たとえば2×2×2×2でできる16には1、2、4、8、16の5個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では次の2個です。
16 ← 2×2×2×2  81 ← 3×3×3×3

(6組)
約数が6個の整数は、次のウ、エのパターンがあります。

「素数□×素数□×素数▲」でできている整数
たとえば素数2×素数2×素数3でできる12には1、2、3、4、6、12の6個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では次の15個です。
12 ← 2×2×3  20 ← 2×2×5
28 ← 2×2×7  44 ← 2×2×11
52 ← 2×2×13  68 ← 2×2×17
76 ← 2×2×19  92 ← 2×2×23
18 ← 3×3×2  45 ← 3×3×5
63 ← 3×3×7  99 ← 3×3×11
50 ← 5×5×2  75 ← 5×5×3
98 ← 7×7×2

「同じ素数を5回かけた整数」
2×2×2×2×2でできる32には1、2、4、8、16、32の6個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では、この32の1個だけです。

約数が4個の整数は、ウとエをたして16個が正解です。

1から100までの整数で、
(7組)約数が7個の整数は何個ありますか?
(8組)約数が8個の整数は何個ありますか?

(7組)
約数が7個の整数は「同じ素数を6回かけた整数」です。
2×2×2×2×2×2できる64には1、2、4、8、16、32、64の7個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では、この64の1個だけです。正解は1個です。

(8組)
約数が8個の整数は、次のオ、カのパターンがあります。

「素数□×素数□×素数□×素数▲」でできている整数
たとえば2×2×2×3でできる24には1、2、3、4、6、8、12、24の8個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では次の5個です。
24 ← 2×2×2×3  40 ← 2×2×2×5
56 ← 2×2×2×7  88 ← 2×2×2×11
54 ← 3×3×3×2

「素数□×素数△×素数☆」でできている整数
たとえば2×3×5でできる30には1、2、3、5、6、10、15、30の8個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では次の5個です。
30 ← 2×3×5  42 ← 2×3×7
66 ← 2×3×11  78 ← 2×3×13
70 ← 2×5×7

「同じ素数を7回かけた整数」も約数は8個ですが、
2×2×2×2×2×2×2でも128なので、同じ素数を7回かけた整数は100以下の範囲にはありません。*128は約数が8個です。

約数が8個の整数は、オとカをたして10個が正解です。

1から100までの整数で、
(9組)約数が9個の整数は何個ありますか?
(10組)約数が10個の整数は何個ありますか?

(9組)
約数が9個の整数は、平方数のうちで、
とくに「素数□×素数□×素数▲×素数▲」でできている整数です。
たとえば2×2×3×3でできる36には1、2、3、4、6、9、12、18、36の9個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では次の2個です。
36 ← 2×2×3×3  100 ← 2×2×5×5

(10組)
約数が10個の整数は「素数□×素数□×素数□×素数□×素数▲」でできている整数です。たとえば2×2×2×2×3でできる48には1、2、3、4、6、8、12、16、24、48の10個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では次の2個です。
48 ← 2×2×2×2×3  80 ← 2×2×2×2×5

*(8)と同様に「同じ素数を8回かけた整数」は約数が9個、「同じ素数を9回かけた整数」は約数が10個ですが、どちらも1から100までの範囲にはありません。

(12組)
1から100までの整数で、約数が12個の整数は何個ありますか?
*11組は欠番です(笑)1から100の範囲に約数11個の整数はないからです。

(12組)
約数が12個の整数は、次のキ、ク、ケのパターンがあります。

「素数□×素数□×素数□×素数▲×素数▲」でできている整数
2×2×2×3×3でできる72には1、2、3、4、6、8、9、12、18、24、36、72の12個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では、この72の1個だけです。

「素数□×素数□×素数□×素数□×素数□×素数▲」でできている整数
2×2×2×2×2×3でできる96には1、2、3、4、6、8、12、16、24、32、48、96の12個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では、この96の1個だけです。

「素数□×素数□×素数▲×素数☆」でできている整数
たとえば2×2×3×5でできる60には1、2、3、4、5、6、10、12、15、20、30、60の12個の約数があります。
このパターンにあてはまる整数は、1から100までの範囲では次の3個です。
60 ← 2×2×3×5  84 ← 2×2×3×7
90 ← 3×3×2×5

これらを合計して、約数が12個の整数は5個が正解です。

***
以上1~100までの整数全員が、11組に分かれ、約数の個数別にリストアップされました。11組の整数の個数を全部たしてみてください。きれいに100個になりますよ?

約数の個数を求める計算方法については、1回目の講座でくわしく書きましたが、素因数分解したときの素数の個数を種類別に調べ、どの個数にも「+1」をしてかけ算するというものでした。
たとえば18は2×3×3なので、素数2が1個で素数3が2個
➡約数は(1+1)×(2+1)=2×3=6個です。
16=2×2×2×2のように同じ素数しか出てこないときは、個数にそのまま1をたして約数は5個です。この仕組みを知っておくと、今回の講座の意味がより鮮明に理解できると思います。

では最後に約数の個数別整数リストを掲載して、今回の講座を終わりにしようと思います。次回から新規一転、また1回目に戻ったつもりで頑張って書いていきたいと思います。あ、受験生のおうちなら、下の表を印刷してどこかに貼っておくと必ず役に立ちますよ。

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